祈り
九日間の祈り
無原罪の聖母の九日間の祈り
〔はじめの祈り〕
†神に向かって喜び歌い、喜びの岩に声をあげよう。
主はマリアを永遠からお選びになった。
○原罪なしに宿られたマリアを賛えよう。
†主は力ある神、すべての神々にまさる偉大な王。
ご自分の母を偉大な者とし、すべての罪の汚れから守られた。
○原罪なしに宿られたマリアを賛えよう。
†身を低くして伏し拝もう、私たちを創られた神の前に。
主は、み母を清い者として造り、贖いのみ業に協力させられた。
○原罪なしに宿られたマリアを賛えよう。
†今日神の声を聞くなら、神に心を閉じてはならない。
「彼の言う通りにしなさい」とのマリアの勧めに従おう。
○原罪なしに宿られたマリアを賛えよう。
†栄光は父と子と聖霊に。初めのように今もいつも世々に。
○原罪なしに宿られたマリアを賛えよう。
〔一日目〕
マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた(ルカ2:19)。
マリアはいつも注意深く、自分の心の中だけでなく、日々の出来事や自分の国の歴史、また自分の子の使命を通して、神の望みを感じ取ろうとしました。暗闇や神秘の中にも、みことばによって導かれ、変容されていきました。主のはしためとして、完全な忠実と信頼のうちに応えつづけました。
――沈黙――
†マリアの中に、神が見せてくださった観想的かつ活動的な姿を感謝しましょう。
†私たちもマリアのように、観想的でありながら活動的であるように願いましょう。 (アヴェ・マリア3回)
〔終わりの祈り〕
聖母マリア、私たちは天使と共に恵みに満ちた方、エリザベトと共に女の中で祝福され、信じた方は幸せとあなたをほめたたえます。
私たち無原罪会会員は、あなたのものです。あなたのみ手に私たちのすべてを委ねます。各自が自分のフィアットを生きられるように助けてください。
そして、修道会のカリスマである「子どもたちの救いのために」働くことを通して、教会の使徒的使命に参加し、現代人に無原罪の神秘の証し人になれますように、私たちを清めてください。アーメン。
〔二日目〕
天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました(エフェソ1:4)。
無原罪の聖母は私たちに、罪に汚れているにもかかわらず神の命に生きるために呼ばれていること、そして人間のための神のご計画は無償の愛であることを示しています。マリア御自身、永遠から選ばれた神の愛への賛歌です。
――沈黙――
†神が、マリアの中に、修道会と私たち一人ひとりのために完全な理想を示してくださったことを感謝しましょう。
†自分の召命に対して忠実であるように、マリアに願いましょう。
(アヴェ・マリア3回)
〔三日目〕
マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った(ルカ1:38)。
神はマリアをキリストの十字架の血によって、前もってすべての罪から清めてくださり、聖霊で満たしてくださいました。そのためマリアの中に、完全に開かれた姿勢、委ねきった心を見出すことができます。救い主が、私たちのところまでおいでくださったのは、神の慈しみとマリアの「なれかし」のおかげでした。
――沈黙――
†マリアが神のみ旨を忠実に生きたことを感謝しましょう。
†マリアのように神に信頼し、寛大な姿勢で生きることができるように恵みを願いましょう。 (アヴェ・マリア3回)
〔四日目〕
マリアは言った。「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。身分の低い、この主のはしためにも目を留めてくださったからです。今から後、いつの世の人もわたしを幸いな者と言うでしょう(ルカ1:46~48)。」
無原罪の聖母は恵みそのものです。神は永遠の愛で、最初から最後まで包んでくださいました。マリアは、マグニフィカトの中であがなわれたこと、愛されたことの喜びを表現しています。神は、私たちにも「永遠の愛であなたを愛した」と語ってくださいます。
――沈黙――
†無原罪の聖母だけでなく私たちにも、神は大きな愛を示してくださったことを感謝しましょう。
†私たちも、マリアの喜びと感謝の心に近づくことができるように願いましょう。 (アヴェ・マリア3回)
〔五日目〕
母は、召し使いたちに、「この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」と言った(ヨハネ2:5)。
無原罪の聖母の使命は、神の母になるだけでなく、イエスを人々に与えることでもありました。マリアは良き知らせを、まずエリザベトに届けました。
カナの婚礼では、イエスの「時」を早め、弟子たちの信仰を励まし、そして私たちに「彼の言う通りにしなさい」と招いてくださっています。
マリアは十字架のもとで立ち続け、弟子たちの信仰と希望を強めてくださいました。マリアは自分の小ささを知りながらも、神にとってできないことは何一つないと深く信じていました。
――沈黙――
†マリアの姿の中で、神と人に仕える完全な道を示してくださった神に感謝しましょう。
†マリアのように、喜びと感謝をもって、日々みことばを述べ伝えることができるように祈りましょう。 (アヴェ・マリア3回)
〔六日目〕
彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた(使徒1:14)。
教会は宣教と洗礼によって、神から生まれた者を新しい命へと招いています。教会は無原罪の聖母の聖性を観想し、その愛を見習い、父のみ旨を忠実に果たすよう聖霊の恵みを祈ります。教会は、母マリアに倣い、聖霊の力によって信仰と希望と愛を生きています。
――沈黙――
†教会の母として、マリアを与えてくださった神に感謝しましょう。
†私たちもマリアのように絶えず聖霊に耳を傾け、その促がしに忠実に従う恵みを願いましょう。 (アヴェ・マリア3回)
〔七日目〕
時が満ちると、神は、そのを女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました。それは、律法の支配下にある者を贖い出して、わたしたちを神の子となさるためでした(ガラテヤ4:4~5)。
無原罪の聖母は、私たちと同じように、いろいろな誘惑や試練を経験しながら、人間的にも成長していきました。生涯、無原罪でいることができたのは、無条件に神の愛を受け入れ、完全に御自分を神のみ手に委ねることができたからでした。
――沈黙――
†神が無原罪の聖母を、澄みきった美しい存在として創ってくださったことを感謝しましょう。
†私たちも自分のフィアットを生きる恵みを、マリアに願いましょう。 (アヴェ・マリア3回)
〔八日目〕
わたしは主によって喜び楽しみ、わたしの魂はわたしの神にあって喜び踊る。主は救いの衣をわたしに着せ、恵みの晴れ着をまとわせてくださる。花婿のように輝きの冠をかぶらせ、花嫁のように宝石で飾ってくださる(イザヤ61:10)。
無原罪の聖母は、常に神に対して忠実な方でした。大きな出来事の時だけでなく、毎日の小さなことに対してもそうでした。大切なのは始まりではなく、忍耐を持って最後まで同じ姿勢を貫くことです。
――沈黙――
†小さなことに対しても忠実であったマリアの生き方を示してくださった神に感謝しましょう。
†マリアのように、私たちも神の招きに従いながら、完全な自己実現を見ることができるように祈りましょう。
(アヴェ・マリア3回)
〔九日目〕
天に大きなしるしが現れた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には十二の星の冠をかぶっていた(黙示録12:1)。
マリアは「すべての人はわたしを幸いな者と言うでしょう」と言われました。私たちも今日、特にマリアをほめたたえます。
あなたは幸せな方です。
あなたは最初に贖われた方です。
あなたは恵みに満ちた方です。
あなたは神のみ前に汚れのない聖なる方です。
――沈黙――
†無原罪の聖母は、人類の誇りであり誉れです。マリアのために神に感謝しましょう。
†無原罪の聖母のみ手を通して、神が私たちの修道会と関わりのあるすべての人を、豊かに祝福してくださるように祈りましょう。
(アヴェ・マリア3回)