福音の分かち合い
神の国はからし種のようなもの
2015-06-14
マルコによる福音 4章 26−34節
修道院の庭に、からしの木がある。植えた時は本当に小さな種であったらしいが今では立派すぎるほどで、小さな庭から飛び出している。実は、先月、毎年秋には落ち葉がすごく、ご近所に迷惑をかけており、しかも枝が電線にひっかかっていたため、思い切って、共同体全員でばっさりと切り落としてしまった。しかし、1本の枝と一握りの葉っぱだけを残したのだが、1ヶ月経った今は、もうすでに木としてふさわしいほどに葉っぱが茂っている。このからし種の木を神の国にたとえたことに、素晴らしく納得してしまった。神の国は、神様が支配する国である。そこは、からしの木のように命あふれる場であり、暑い日ざしをさえぎってくれ、鳥の巣(私たち)を優しく支え、害虫(悪魔)を寄せ付けず、切られても切られても負けることなく、力強く生きている。神の国は遠いところにあるのではなく、私たちがどのように生きるか、神様中心に、神様に信頼して生きるかどうかなのだと、改めて考えさせられた。すでに私たちは、神様に守られ、神様に支えられ生きている。神の国で生きているのだということを意識していきたい。
シスター おくむら
